Sleeperのブログ

ネットの奥深くに眠るブログ。。。

「花束みたいな恋をした」感想

サークルの友達に薦められて見た映画。友達は「この映画、とにかく痛い大学生の映画だから一緒に冷笑しようぜ」という感じで薦めてきた。じゃあどうよと思って見たら、冷笑ではなく純粋に面白いと思った。もちろんサブカルクソ大学生の痛さは存分にあるが、そのままではいられない現実の非情さを痛烈に描いていて、見てて苦しくなってしまった。働きたくないね~。自分にとってこれは泣ける映画というよりも、説教してくるというか、淡々と未来の自分を見せてくるような、そんな映画だった。

以下、まとまらない細かい感想をぽろぽろと書いていきます。

サブカル大学生とはいえ、だいぶ文化的に豊かな生活を送ってるよな~と思う。正直羨ましい。文学に音楽に漫画や映画や演劇、お笑いまで網羅しているとなるとなかなか広い。その分大学行かなかったりしてる(ついでにそれで卒業できてしまう)から、自由時間は多いのかな~とは思えど、それにしても羨ましい。自分も、なれることならちゃんとサブカル大学生になりたいけど、インターネットばかり見る「無キャ」になりつつある。

小説家の名前は全然知らないし映画も疎いので、そこを分かったらもっと面白く見れたんだろうなと思う。ただ、例えば音楽は多少分かるのでそこでのサブカル臭さの描写が良かった。カラオケで歌われるGReeeeNセカオワときのこ帝国が、「文化に疎い下賤な人々(サブカルクソ野郎視点)」と「純文学が分かる我々」みたいな対比に見えて大変良い。あと、お笑い。天竺鼠。丁度いいサブカル的浅さ。広く浅い、クイズ王的サブカル大学生が抑えているであろう芸人。本人たちの志向あるなしにかかわらず、サブカルクソ野郎に祭り上げられる芸人っているよね。王道はラーメンズ、次点でAマッソ。今はダウ90000なのだろうか。

でもこういう豊かな生活をするにはお金が必要。お金を得るには働かなければならない。辛い。菅田将暉演じる山音が「人脈」って言葉を言ったときに感じる「あ、堕ちたな」という感覚。でも、生きていくためにはそこに堕ちていかなきゃいけない。小説を手放してビジネス書を読むようになる。映画や漫画でなくて安易なソシャゲで楽しむようになる。物流というエッセンシャルワークに対する、イベント会社という胡散臭い仕事に嫌悪感を持つ気持ちも分かる。オダギリジョーのうさん臭さは最高だった。

でもどこか山音も堕ちきっていない部分はあって。別れるときに、告白したときと同じファミレスに行ったり。そのときに座っていた席が座られていてちょっとがっかりしたり(そして多分それはそれとして、悲劇の結末という形でドラマ性を帯びさせて)。だからこそ別れたくない気持ちもあるよな、と思う。こんだけ心が通じ合う二人なんだから、ヨリを戻そうと思えば戻せそうだけど、そうなるともう一気にくっさい話になるし、何より物語として綺麗じゃないのでこのままずっと別れたままでいることを選ぶのだろう。お互い別の人と結婚して、でもお互いにお互いのことはかけがえのない思い出、唯一無二のものとして心の中に残り続けるんだろうな。そう思うとちょっと気持ち悪い……。二人はこのまま二心を抱いて生きていくのだろうか。物語性なんていいから、youたちもう一度付き合っちゃいなよ。と、珍妙な感想でした。

About this blog

「Sleeperのブログ」は、Sleeper時代に書いた文章や、それ以上昔に書いた文章をまとめて載せているブログです。今となっては、誰かに見てもらいたいというよりは、自分のための記録という面が強いです。ただ、一度は公開していた文章だし、見たい人もいるかもしれないので公開しています。

・羞恥心に襲われて、突如閉鎖することがあります。

・このブログは基本的にもう更新しない気持ちでいます。

・気持ちだけです。

(二次小説)魔法電車に乗って

※pixivに投稿していた小説です。pixivは絵をメインにしていきたいので、こっちに持ってきました。

 

***注意***
・この小説は石風呂P作詞作曲の楽曲「魔法電車とキライちゃん」の二次創作です。
・楽曲のモチーフである魔法電車を主題に書いた小説であり、小説の内容すべてが当楽曲から由来するというわけではありません。
・他の石風呂楽曲からもエッセンスを拝借しています。
・歌詞の個人的解釈が入ってくるような部分もありますが、あくまで一個人の解釈です。ここで描かれる風景やら感情やら何もかも、私の二次創作が致すところであり、石風呂氏の公式見解では全くないということをご理解いただければ幸いです。
・本作品において、キライちゃんは僕っ子です。これは個人的な趣味を含みます。(また、「釘バットギャングの日常・下北編」も参考にしています)

[newpage]
 キライちゃんは一人、暗い部屋の中で天井を見つめていました。
 明日は月曜日。これからまた一週間学校が始まると思うとなんだか上手く眠ることができません。時計の針は午前一時をとうに越えていますが、目はますます冴えきってしまって、どうにかならないものかと思いながら、ウォークマンに入ってる自分好みの音楽を何遍も繰り返し繰り返し聴いていました。
 それでも頭の中では負の感情がぐるぐると渦巻いたままで、思わず「憂鬱だなあ」と、消化しきれない言葉が口から突いて出てきました。こんな気分では一生眠れないと思い、ひとまず起き上がることにしました。時計の針は午前三時を過ぎています。窓の外を見ると、街はすっかり明日に向けて寝静まっており、空には素知らぬ顔で月が浮かんでいました。眠れない自分は部屋に一人、世界から取り残されているように感じました。

 そのときふと、ある予感がしました。それは第六感というものなのでしょうか、とても楽しいことが起こる予感がしたのです。
 何かに急かされるようにキライちゃんは部屋を出て、家の玄関を開けて、外で一人で待ちました。何を待っているのかは自分でもよく分かりませんでした。ただ何かが来ると確信して、じっと空を見つめていたのです。夏が終わるというのに執拗に残る暑さも、今は全然気になりませんでした。

 そしてついに、それは来たのです。遠くの空からそれはやってきました。最初はぼんやりとした光しか見えませんでしたが、近づいてくるにつれてそれが電車であることが分かりました。電車はどんどん大きく見えるようになり、自分の前で旋回して目の前に停まったのです。四両編成の車体には「魔法電車」とぶっきらぼうに書いてありました。
 何だこれと呆気にとられていると、目の前にあるドアが開きました。「これ、乗れということなんだろうな」と何となく察しがつきました。この際だし乗ってみようと思って中に入ってみると誰もいないので驚きです。四両もあるのにどの車両にも一人も人がいません。一人もいない、そう、運転手さえいないのです。一人は心細いなと思ったのもつかの間、ドアが閉まり電車が動き始めてしまいました。結構揺れるので大人しく席に座ることにしました。

 電車は見慣れた街の歩き慣れた道を走り抜けていきました。線路なんて当然ありませんが、細かいことは気にしません。物理法則なんてお構いなし、壁や建物もどんどん通り抜けてしまいます。中学校もスーパーも駅も通り抜けて、気づけば知らない街に来てしまいました。ただひたすらに電車は走っています。何の説明も聞かされずに乗ってしまいましたが、このままどこかとんでもない遠くに連れていかれるんじゃないかと不安になってきました。今何時か知りたくてもあいにく近くに時計はありません。こうなってしまえばもう身をゆだねるしかありません。どうにでもなれ、と思いました。すると電車は角度をつけて上に昇り始めました。どんどん上に昇っていって、下の世界はどんどん遠くに行ってしまいました。しばらくすると夜空に浮かぶいくつもの星が見えるようになってきました。いつも見ている夜空にはこんなに星が輝いているんだと思ってちょっぴり感動したのでした。


[newpage]
 しばらく走って魔法電車はまた下に降り始めました。電車は街の光に吸い込まれていきます。窓の外の景色を眺めてみましたが、やっぱり知らない街です。電車は知らない住宅街を抜けて、知らない公園に停まりました。ブランコがたくさんある広めの公園ですが、夜なので人はいなさそうです。しかし電車のドアが開くとそこにベンチに一人で座っている人がいたのでした。彼はよれよれのワイシャツを着て頭を抱えていて、足元にはビールの空き缶が転がっていました。これは彼に何かあったとしか思えません。一体どうしたのかと思って電車を降りて話を聞いてみることにしました。

「どうしたの?」

 その人は泣きはらした目で話し始めました。
「……今日会社で大きいミスをやらかしちゃって、散々怒鳴られて、もうお前は会社にいらない存在だ、辞めてしまえ、とか言われて、すごい嫌になったんだけどミスをしたことは事実で、確かに自分はいらない存在だよなとか思ってきちゃって、でも上司だって確認してくれりゃ気がついたミスかもしれないのに、でも全部自分が悪いことになって、会社に居場所がなくなっちゃって、辛くて、でも俺ってプライベートも何も楽しくなくてさ、会社で生きていくしかないような人間だからさ、辞めようったってそんな簡単に辞められるわけでもないしさ……」

「……ドンマイ」
 キライちゃんは社会のこととかまだよく分かりませんし、話も長くて途中からあんまり聞いてなかったのですが、とにかく落ち込んでいることは分かったので励まそうと思いました。


「じゃあさ、今夜だけはそんなこと忘れて魔法電車に乗ってしまおうよ」
「魔法電車って何?」
「僕も知らない。でもきっと楽しいよ。気晴らしにさ」
 魔法電車に乗ろうと誘ったのは適当な思い付きです。深い考えなしに、とりあえず乗ってしまえば楽しいだろうと思ったのです。ときどきキライちゃんは無敵です。無敵のキライちゃんは決まって不敵な笑みを浮かべて、厄介事全てをはねのけるような楽しい力を持っているのです。
 こうして彼とキライちゃんは魔法電車に乗り込みました。ドアは閉まり、また魔法電車は走り始めました。


[newpage]
 どんどん電車は昇っていき、また夜空を走っています。会社で嫌な目にあったであろう彼はすっかり眠り込んでしまっていました。
 キライちゃんは夜の星を眺めながら、どれがベガでどれがアルタイルなんだろうなとか考えていましたが、正直星が多すぎてどれがどれだか分かりません。宇宙の広さを思うと人間という存在があまりに小さく思えてきました。でもその小さな存在が色々なことに悩んだり苦しんだりするし、そういう存在が無数にいると思うと、話のスケールの大きさにどんどん気が遠くなってくるのでした。もはや今何時で自分はどこにいるのかという些細なことは全く気にならなくなっていました。

 またしばらくして電車は下に降り始めました。窓の下を見るとそこに光はありませんでした。目を凝らしてみると緑が広がっており、随分と街を離れたものだなあと思いました。下に降りていくうちにここは鬱蒼とした木々がずっと遠くまで広がっていることが分かってきました。おそらく樹海なのでしょう。電車が地面に降り立ち、ドアが開いたのでキライちゃんは外に出てみることにしました。
 そこの空気は夜の暗さ以上に暗く重く沈んでいました。どこを見渡してみても同じような風景で、永遠にこの世界が続いていくように感じました。まもなくしてキライちゃんは、木にもたれかかって座っている人を見つけました。服は土で汚れていて、全てを諦めたかのようにうなだれていました。生きているのかも死んでいるのかもよく分かりません。気になるので話しかけてみました。

「大丈夫?」
「……」
 返事は何もありませんでした。もう死んでいるのかとも思いましたが、よく見ると呼吸で肩が静かに揺れていることが分かりました。手には縄を持っていました。
 何となく察しがついたキライちゃんは、細かいことを聞くのはやめにしようと思いました。

「とりあえずさ、こんな所にいるのはやめてさ、魔法電車にでも乗ってしまおうよ。きっと楽しいから」
 そう言うと、キライちゃんはその人の手を引いて電車に乗り込みました。電車が再び走り出して空に昇ると、その人は気が付いたように窓の外を見ました。そしてそのままずっと窓の外の景色を見ていました。何を考えているのかはキライちゃんには分かりませんでした。静かな星の海の中、魔法電車は走り続けました。キライちゃんはこのままどこにでも行けるような気がしてきました。この時間がずっと続けばいいのになとも思いました。


[newpage]
 しばらくしてまた、魔法電車は下に降り始めました。窓の下を見てみると、そこにはたくさんの屋根がありました。住宅街のようです。地面スレスレで電車は地面と平行になり、猛スピードで住宅街を走り抜けていきました。壁なんてお構いなしでどんどん通り抜けていきます。知らない街で知らない人の家を通過していくのはなんだか悪い気がしました。そうやって赤の他人の家をどんどん通り抜けていきながらも段々減速していき、しまいには家を通り抜け切らない状態で電車が停まってしまいました。車体は家を完全にはみ出していますが、自分たちがいる車両のドアは家の部屋と繋がっていました。そしてそこには、小学生くらいの女の子が壁にもたれて座っていました。
「……何これ」
 女の子は怯えたように電車を見つめました。当然の反応だと思いました。
「魔法電車だよ。どうせなら乗ってく?」
 キライちゃんは例のごとく、不敵な笑みを浮かべて言いました。
「魔法電車?」
「僕たちをどこかに連れていく電車なんだ。一緒にどこか行こうよ」
「どこかってどこ?」
「分かんない。ここじゃないどこか。きっと楽しいよ」
 そう言うとキライちゃんは女の子の手を引き、電車に乗せてしまいました。これはほとんど誘拐だとも思いましたが、今は細かいことを考えるのをやめました。ドアが閉まり電車が動き出すと、女の子はおろおろしながら周りを見回しました。
「大丈夫だよ。安心して」
 そして電車が空に昇っていくと、今度は窓に食い入るように外の景色を見て目をきらきらさせていました。彼女は夢中で夜の空に輝く星々を見ていました。


「どうして眠れなかったの?」
 沈黙を破るように、キライちゃんは唐突に聞きました。
「え?」
「こんな遅い時間まで起きているのには理由があるのかなと思って」
 実はさっきからキライちゃんはこのことが気になっているのでした。夜遅くまで眠れない彼女には何か悩み事があるに違いないと思ったのです。すると彼女は言葉に出すのを少しためらいましたが、思い切ったように、
「学校に行きたくなくて。眠ったら次の日が来ちゃうから、眠れなかったの」
と言いました。僕と同じだ、と思いました。
「分かるよ。僕も学校行きたくないなと思っていたら魔法電車が来たんだ」
「そうなんだ、お姉ちゃんも同じなんだ」
「うん。学校辛いよね」
 そう言うと女の子は顔を歪ませ、涙を流し始めました。
「……辛い」
 どんどん涙は溢れ出てきました。
「……もういじめられたくない」
 キライちゃんも同じような境遇でした。どうすればいいのか分からないのは、キライちゃんも同じでした。彼女を慰めたい気持ちでいっぱいでしたが、手軽な言葉は自分に返って突き刺さってくるような気がして、言葉に詰まってしまいました。


[newpage]
 その後しばし無言の時間が続いてましたが、あるとき思いついたようにキライちゃんは言いました。
「僕はね、絶対にいつの日にか、いじめてきた奴ら全員に復讐してやるんだ」
「復讐?」
「そうだよ。もう少し周りの環境が変わって、自分も何か成長できたらさ」
「ふうん。そうなったら、同じやり方でいじめ返すの?」
「どうだろう。もっと別の方法を探したいな」
 例えば……と言おうとしましたが、その先にある答えはまだ見つかりませんでした。
「どう復讐するかは分からない。でも僕はこの最低な感情を絶対忘れないんだ。大人になってもね」
 そう言うと、女の子は笑顔を見せました。
「それ、カッコいい。私も忘れない」
「いいね、一緒に頑張ろうね」
「うん」
 こうして二人は意気投合しました。二人の目にはいつしか光が宿っていました。それから間もなく、女の子は安心したように眠りについてしまいました。

 

 キライちゃんは窓の外をぼんやりと眺めながら考えました。自分のこと。復讐の方法。音楽のこと。学校のこと。宇宙のこと。ペンギンの生態。
 そんな一個人の考え事など無視するように魔法電車は夜の空をただひたすらに駆けていきました。ただひたすらに……

[newpage]

いつの間にかキライちゃんは眠りについていました。

キライちゃんは寝ながら疑問に思いました。

「魔法電車って具体的にどこらへんが魔法だったんだろう?」と。

確かに全てを通り抜けて空を飛ぶ点に関しては魔法だけど。

悩んでいる人を乗せてどこに連れて行って何をするのか。

そういう人たちに何か、悩み事が無くなる魔法でもかけてくれるのかとも内心思いましたが、今のところそういう魔法は何もありません。

何も分からないままここまで来てしまいました。

 

ただ、キライちゃんは今、根拠のない自信と万能感を持っているのでした。

理屈なんてないけれど、今なら何でもできる気がするのです。

そしてまた、キライちゃんは思いつきました。

ほんの小さな魔法なら僕にも使えるんじゃないか、と。

自分を取り巻く世界を変えていくような、小さな魔法なら。

そう思うと、また少し楽しい気分になってくるのでした。


[newpage]

キライちゃんは目覚めました。

窓の外を見ると、空は少し明るくなっていました。太陽は今にも顔を出しそうです。電車の中を見回すと、いつの間にか自分一人だけになっていました。どのタイミングで彼らは降りてしまったのか、見当もつきません。
ようやく頭が目覚めてきたと思った瞬間、電車は今までにないほどの角度で地面を急降下していきました。しかも今までにない猛スピードです。キライちゃんは電車の手すりに掴まりました。地面にぶつかる勢いで電車は降りていきましたが、地面スレスレで地面と平行になり、その勢いで街の中を駆け始めました。今度は一体どこに連れていかれてしまうのだろうと思い、外をよく見るとそれは自分のよく見知った街並みでした。東からのぞく太陽の光に照らされて、いつもの街はいつもより輝いて見えました。これから新しい一日が始まるのだと思いました。

そして自分の家が見えてきました。おそらくここで降りるのでしょう。しかし電車のスピードは一向に落ちません。あれ、ちゃんと降りられるのかな?
そんな心配もなんのその、電車は勢いのまま自分の部屋の中に突っ込んで急・急・急ブレーキ。その衝撃でキライちゃんは思わず目を覚ましました。


目を覚ました?


キライちゃんは布団の中にいました。
その事実を認識した瞬間、今までのことが全て夢のように思えてきました。
魔法電車に乗ったという証拠は今やどこにもありません。枕元にはウォークマンがありました。時計を見るともうすぐ学校に行く時間だと分かったので急いで支度をしました。支度を進めるにつれて記憶が薄らいでいく気がして少し悲しくなりました。


この記憶が全て夢だったということにしてしまうのはやるせなく感じるのです。
夢と現実とのギャップの大きさに胸が苦しくなってしまうのです。
それでも、キライちゃんは目の前の現実から逃げずに前に進むことに決めました。
なぜなら今日はなんだか良い気分がするからです。
学校に行きたくなったわけではないのですが、今日ならちょっとだけ前向きでいられるかもしれないと思いました。


キライちゃんの旅は、これからも続いていきます。

 

断片的な文章、今漠然と考えてること

※この記事は書きたいことを書いています。体裁の整えられた文章が頭の中から自然に出てくるほど自分は賢くありません。しかし自分の文章を推敲しているうちに、書きたかったことがゆがめられていく気がするのです。だから、そのとき思いついたことを書きます。それが一番自分のため、もしくは自分に似た誰かのためになると思っています。

 

歌を書きたい気持ちは何か。

自分はギターも鍵盤も持ってないのにボカロ曲を作ろうとする。それでは、自分がボカロが大好きかと言われたらそういうわけでもない。

ただ自分は自分を残したいだけ、それだけなんだと思う。歪んだ自己愛の表現方法の一つにすぎない。だから音楽じゃなくていい。私は音楽が大好きで、よく聴いている。でも、音楽を生み出すのは難しい。そこにむず痒さを感じる。

こういう人間は世界にごまんといて、似たようなことを考えている人間もごまんといて、結局自分は他人の類似にすぎないと思うと悲しくなる。

 

自分は邦ロックが好きで、朝日廉が好きで、星野源が好きで、現実が嫌いで、でも好きで、そういう人間です。結局は現実を生きていかなければいけない。現実逃避はすればいい。したいだけすればいい。でもそれは自分が望んでいることではない。最終的には現実と向き合わなければいけない。

 

理想に生きていたいと願い続けるのは、美しく見えて美しくないのではないか。揺らいでる。無機質性に美を感じている自分と、泥臭さこそ人間の美であると感じる自分。

 

自分の感情を誰かと共有したい。自分は寂しい人間で、世界には類似した人間が大量にいるはず、なのに、自分は結構他人と違う。きっと、他人も結構他人と違う。それが悲しい。ソウルメイトが欲しい。それは親友とは少し違うと思う。ありがたいことに友達はいる。親友といえる友達もいる。それは感謝しているし、本当に自分は恵まれていると思う。それで寂しいとか言う自分は本当に大馬鹿者だと思う。でも、自分の本心を曝け出せない感じ。この文章を誰にも見せられない感じ。ここから生まれる、解消し得ない孤独。

自分の消極性が恥ずかしいと思いながら、これを見られて関係性が変質するくらいならば自分はこんな自分を見せたくない。自分の暗い部分まで曝け出せれば、もっと強くなれると思うけど、それを曝け出すことが常にいいとは思わない。自分は本当は暗い人間かといわれるとそんなこともない。明るい部分もあれば暗い部分もある。そういう人間味を、出せない。芸人の暗い話を聞くと、ネタ中にもふと暗い話が思い出される。それを全て嫌ってるわけではないにしても、何か自分はそうなりたくない感じがある。

あんまり人間味を出せないことが悔しい。

「へ~よく考えてるんだね」とか一言も言われたくない。本当に嫌だ。考えている人間というよりは考えてない能天気な人間だと思われたい。そういう感情が渦巻く。だから寂しい。本当は考えてしまう。考えた挙句、考えないようにする。こういうことも考えないの?とか言われると、とっくの昔に考えているに決まってるだろうと思いながらも、そんなことは言えないし言いたくもない。自分は考えない。考えたくない。でも考えてしまう。悩んでしまう。ほぼ0から悩みを生み出してしまう。

 

本当に面倒くさい人間だ。誰にも自分を出せない。こういう人、他にもいると思うんだよ。裏では考えてる。

「「SEKAI NO OWARIの抱えてる闇は本当に深いんだよね」って言う人がいたけれど、本当に深い闇って他人が知る由なくないですか。」という記事があった。basement-times、昔は地下室タイムズと言われてたとか。私はほとんど更新されなくなったときにこのサイトを知った。石左氏の書く文章は本当に面白く、そして本当に性格が悪い。この記事のタイトルは結構自分の価値観を変えてしまったと思う、と完全なる他責。

実際正論である。言ってることはほとんど自明である。

でも、自分は深い人間になりたかったから、孤独になった。苦悩を共有したら、深みが出ないから。人間として深くあるため、自分は孤独になる必要があるのではないかと思った。病みとか闇とかは他人と共有するものではない、そういう考えになった。自分の中でぐるぐるさせて解消させて、確かに自分は強くなった。強く、寂しい人間になった。

 

集団は嫌いだ。

馴れ合いとか、群れとか、そういうものが嫌いで、自分は1人でどこまでも行きたいタイプだ。実際には、引きこもり気質なので、どこにも行けない。

自分は1人じゃ何にも出来ない。一人で出来ることに限界はある。本当にそうだと思う。最近星野源がsamethingとかで他人とコラボした、その真意がようやく分かったような気がする。ならsakerock復活させよう。「次は天国で」じゃないんだよ。そんなことを行ったから復活できなくなってるんだよ。当時の星野源は、個人で頑張るという決意、今までのことに対して綺麗な最終回を、とか思っていたのだろう。自分もめちゃくちゃカッコいいと思うんだけど、本当に死んでからじゃ、もう取り返しつかないよなとも思う。

一人でやることと、一人でやらないこと、バランスが大事だと思う。アリストテレスが言う中庸、のような。孤独も群れも、どっちも大切なんだよ。群れすぎは良くない、その気持ちは変わっていない。自分を見失う。でも孤独も、世界を見失う。

 

集団でいると、集団心理が働くとか。政治の話にするのも厄介だけど、ナチズムとかは集団の極致であろう。それが絶対的に悪ならば、集団も本質的に悪だと思う。集団では、ナチズムは歓迎されたのだから。

でも集団でいないと生きていけないです。この世の中。孤独ではいけないです。だから、バランスが大事。色んな集団に属することが大事、もあるけど、自分は1人の時間も大切にしたい。色んな人と関わっていきたいね。それは人脈とか、そういうことではなくて。人脈という言葉は嫌いだ。人を人として見ていない。どちらにせよ、自分のために友達付き合いをするのはそりゃそうなんだけど、自分は人を人として見たい。そして、やっぱり合わない人とは合わないよね。難しい。

 

現実に生きていかないと意味が無い。私は誰かを愛するより、誰かに愛されたい、というか、理解者と出会いたいです。引きこもりの自分を外に連れ出してくれる人。

 

現実が大事ということは、言葉が大事であるということも同じかもしれない。イデアは現実にはなくて、現実に現れるのは言葉だけ。何思っていようが、現実には現れない。頭の中は現実ではない。現実で生きていたいという気持ちが、この文章を書かせている。気持ちが文章を自分の外に連れ出してるのか、文章が自分の気持ちを現実に連れ出しているのか。

写真も同じだ。写真は見えない一瞬を固定する。見えなかった瞬間を、忘れないようにするために、写真を撮る。最近写真の重要性を想う。自分は写真を撮らないことを正義のように感じていた。なぜなら、その場を楽しむことは重要だから。消えてしまっても美しいと思っていた。それもあるけど、そればかりじゃないよな。結局消えてしまったら忘れてしまう。戻ってこない。しかも、忘れてしまうばかりでなく、その一瞬は、最初から知らなかった一瞬であるとも思う。思い出は現実じゃない。写真や言葉ばかりが現実だ。いつもそう。表現するということは、現実に生きることなのかもしれない。

ブログだけ再開します。と、思いましたが・・・・・・

Sleeper名義としてはお久しぶりです。

前回の記事では鈍色電波というアカウントを結構動かしていくよ~的なことを言っていたのですが、アカウントが2つあるとやりにくくて結局hakakuに一元化してしまいました。鈍色電波のTwitterアカウントは今もありますが、当時仲良かった人とhakaku垢でもFF関係になれたことでもう用済みかなという気持ちです。

それで今回は、Sleeperのブログだけ再開するよ~というお知らせです。

理由はhakakuのブログで書いている内容が酷いというか、あまりにも周りの目を気にしなさ過ぎてる節があるからです。

最近自分はインターネットに二つのことを求めていると感じています。一つは世に発信していく場所として、もう一つは後で自分が振り返れるようにするための場所として、です。最近hakakuのブログでは後者の使い方しかしていなかったので、hakakuのブログの記事を大方こっちに移植してしまって、ブログはこっちメインにしてもいいかという気持ちです。

向こうはもうちょっと体裁の整ったことを書こうと思います。とは言いながらも、自分の性格上、多分書かなくなる気がします。今現実的に考えているのは、こっちでだらだら書いている文章の中で、良さげなものがあったら向こうにも投稿する、みたいな形ですかね。Twitter以外にもう一つ拠点を持っておきたいという気持ちがあるので、ブログ自体無くすことはしないと思います。

あと、個人的にはこっちのブログの方がたくさん記事があって好きですね。インターネットはごちゃごちゃしている方がいいと思っています。ここが私の九龍城。なんでもありのブログです。

というわけでこっちのブログを再開させます。特にSNSに共有もせず、書きたいことを書くだけの、本当の自由帳になると思いますがよろしくお願いします。

とりあえずhakakuの文章をこっちに再投稿しようと思います。また記事が増えるぞ~(無意味に数だけ増えていく)

 

 

と、思いましたが・・・・・・

結局アカウントがまたがってしまうと大変使いづらいし、非公開ブログさえあれば事足りるという事実に気づいてしまったので、再開しません。お疲れさまでした。

 

鈍色電波という名義について

鈍色電波はSleeper以前から存在していた名義です。

Sleeperはそれまでの活動全てを統合しようとして生まれたものですが、いかんせんアンサイクロペディアというサイトの都合上、鈍色電波という名前は変更することもできないまま、ずっと残存し続けました。

そして今になって、これを利用しないのは勿体ないかもしれないと思い、鈍色電波という名義でのTwitterアカウントを始めることにしました。

鈍色電波という、厨二くささ満点ながらも、カッコいい名前。今も厨二の心を持っているので、世間一般の大人からどう見えるのかは分からないが、自分的には良い名前だと思う。岡崎体育の「式」という歌に「鈍色の朝」というワードが出てきてめっちゃいいなと思ったのが鈍色という言葉を選んだきっかけ。電波を選んだ理由はラジオが好きというのと、なんかカッコいいからというので選んだ。鈍色電波というと、私は鈍色の空の下に聴く、始まったばかりのニッポン放送「朝ぼらけ」を想像する。

この鈍色電波という名義では割と(昔の名義をあえて用いるなら7リットルのような)ネタ方面のアカウントになると思う。私はお笑いが好きなので。でも、お笑いじゃないものも大切にしたいのでそれはこのアカウントで。結構綺麗にツイートの使い分けは出来そう。その他もろもろの活動はどっちの名義でするんだい、というのはあるけれど。

hakakuという名前も鈍色電波という名前も捨てたくないので、今後は併存していく感じでいきます。そしてどんどんこれからアグレッシブになるのでよろしくお願いします。

 

 

Sleeperとしての活動、hakakuとしての活動

今後どうなるかは分かりませんが、とりあえず今考えていることだけ話します。

 

Sleeperというアカウントは、私にとってのネットの安息所として今まで機能してきた場所でした。それは今後も変わらないと思います。(Sleeper自体をネットから消すことは今後もしないと思います)

その上で、これからネットでの活動を広げていきたいという思いもあります。高校生活を終え、大学生活が始まって自由を得ることになり、不特定多数の人ともっと関わり合いたいという思いが芽生えました。

Sleeperは「辛うじてネットに繋がってる」レベルのもので、ネットにいながらにして私は今までほとんど引きこもりであったといっても過言ではありません。その環境は自分にとって心地よかったし、ここから新しく誰かと繋がろうという気分にはなれませんでした。

しかし身の回りの状況も変わり、様々な刺激(もちうつねさん等)を受けて自分の気持ちは外へと向かうようになりました。「引きこもりたい気持ち」と「外と関わり合いたい気持ち」で葛藤がありました。どちらも本当の気持ちであり、どちらも大事にしていきたいと思ったため、活動拠点をもう一つ作ることにしました。

 

hakaku

 

Sleeperとはよく似ていて全く異なる活動拠点にしようと思っています。

hakakuの由来はそのまま「破格」。今までのSleeperとしての活動(そんな大層なものでもないが)を打破するような、全く新しい活動をしていきたいからそう名付けました。でもアイコンはSleeperちゃんです。これから創作活動などをしていく中で、あまりにも下劣な行為や、自分を完全に捨てた行為をしないがために、敢えてアイコンは似たものを使っています。Sleeperの精神のまま外に行こうという気持ちです。

 

星野源の「夢の外へ」という曲があります。

「夢を外へ連れ出して

妄想その手で創れば

この世が光 映すだけ」

ええ歌詞やな~。Sleeperで悶々としていたものを外へ連れ出せたらいいな、と思っています。こんなこと言っておいて1か月後にはhakaku無くなってるかもしれないけど。それは分からん。

これからどうぞ、hakakuとSleeperをよろしくお願いします。

 

 

 

 

hakakuのしないこと3か条

・過激なことはしない

・下劣なことはしない

・無理しない

 

hakakuでするかもしれないこと

・ブログ

・小説

・ボカロ

・イラスト

・ネット配信(声出し)

Vtuber

 

割とネット配信をしたい気持ちが大きい。それが一番かも。一人暮らし寂しいから。

hakakuでは声を出すことになると思うので解釈不一致起こるかも

一応言っとくと男です。あしからず