Sleeperのブログ

ネットの奥深くに眠るブログ。。。

エブリスタ小説

【総括】エブリスタ「竹藪ヤケタ」時代を振り返る

2018年~2019年、私は「竹藪ヤケタ」という名義で、「エブリスタ」というサイトに小説を書いていました。その小説を本日全て投稿いたしました。 振り返ってみて感じたことは、「よく書いてんな」ってこと。展開が練られてるような作品もあって驚きでした。中…

ネズミーランド

A「ネズミーランドだ~!」B「やったやった~、ネズミーランド~!」A「楽しむぞーっ!」B「じゃあ、しりとりやろう!」A「しりとり?」B「うん」A「なぜここで?」B「楽しいから」A「ネズミーランドでしりとりを?」B「うん、楽しいから」A「馬鹿じゃないの…

本棚……

友人の家に来た。 そこには本棚があった。 俺の家の本棚には本はあまり入ってない。 缶詰やレトルトカレーなど、全然関係ないものが大半を占めている。 果たしてこの本棚には何が入っているのか。 本棚に入っているものを確認した。 「本だな・・・・・・」 やはり…

サマージャンボ

やっほほいのほーーーい!!! 俺は今、人生の中で一番、本当に一番、マジで一番、うっほほいのほーーーい!!! なぜかって? 知りたいよな? おお、知りたいだろ? そう簡単に教えるほど俺は甘くないぜーーー!!! サマージャンボに当たったんだよーーー…

かわいい

河合は言った。 「なんかね、最近全てのものが可愛くなってきたんだよ」 さらに河合は言った。 「もうね、博愛主義っていうか。全部かわいい」 続けて河合は言った。 「まず女子はかわいい。当たり前」 さらに河合は言った。 「でもね、男子もかわいいんだよ…

誰かの手が、ほら

俺は拓也。中学二年生だ。この前、「心霊スポットに行こう」と、友達の正人に誘われた。断る理由もないので、行くことにした。 夜7時。今日は用事で両親がいないことをいい事に、夜遅くに外出した。玄関を出たら、正人が待っていた。 「よう、拓也」「お、お…

眩しくて、目が覚めた。目を開くと、真っ白な世界がそこには広がっていた。 「夢か」 そう、夢のはずだ。俺は部屋で寝ていたのだから。その白い世界にポツンと置かれたベッドに再び寝た。しかし眠れない。それはそうだ、眩しいからだ。早くこの夢、終わって…

椎一郎(しいいちろう)は言った。「もうお前となんか友達じゃない」 俺は栄太。中学生だ。椎一郎は、あんな奴じゃないことくらい知っている。でも、あの発言には心底がっくりした。 俺は椎一郎と遊ぶのを2連続すっぽかした。椎一郎はずっと待っていたのに。…

急げ秀忠

時は1600年。 徳川家康率いる東軍と、石田三成が主導する西軍とが関ヶ原で戦った。 そして、徳川家康の息子、徳川秀忠も関ヶ原に向かっていた。 「がんばるぞーっ!」 彼はやる気満々であった。 秀忠軍は、下野の宇都宮から上野を抜けて、信濃に入った。 直…

雪が溶けるまで

日に日に温かい風が吹くようになってきた。 庭に積もっていた雪も段々溶けてきたようだ。 春の足音が、少しずつ、また少しずつ大きくなっている。 この町は、田舎だ。 辺り一面に田んぼが広がり、すぐそこに山が見える。 俺はずっと、こんな田舎は嫌だと思い…

狸と白

ここはとある山。 雪が静かに降っている。 俺はタヌキ。 この山に住むタヌキだ。 近頃は凡庸で退屈な日々を送っていた。 もう、タヌキのコミュニティにもうんざりしてきた。 そんなとき、一人の人間の少女が山に来た。 俺はその子と話したかった。 ナンパす…

バス停

私は高校生。 私は登下校時にバスを使っている。 今日も、当たり前のようにバス停でバスを待っていた。 部活をやっているので、帰るときはいつも真っ暗だった。 私はバス停の近くの自販機で飲み物を買う。 降りる場所は何にも無い田舎だからだ。 自販機にお…

宇宙からの訪問者

「ついにここまで来たか・・・・・・」 ある一人の男が、ある惑星を見てこう言った。 「ここまで来るのに40年かかった。ワープを繰り返しただけの40年だった・・・・・・」 青い星を見ながら感慨深く言い放った。 「我々の星より、この星は進んでいるようではないか。確…

冒険日和

「今日は冒険日和だなぁ」 「は?」 兄の栄太は話を進めた。 「今日は冒険がしたくてたまらないな」 「は?」 弟の某助は兄の言っている意味が分からなかった。 「何か胸躍るような冒険は無いものかね」 「何、この話は今から冒険するっていう話なのね?」 …

ダイエット

「お前太ったろ、デブ」 兄の栄太が言った。 「そういうデブこそ太っただろ」 弟の某助が言った。 「某助、お前はなんで太ったんだ」 「天高く馬肥ゆる秋だよ」 「お前は馬か?」 「じゃあ栄太はなんで太ったんだよ」 「食って寝たからだよ」 「単純明快だな…

秋分

「お前、朝までゲームするとか、どんな神経してんだよ」 兄の栄太が言った。 「いいじゃん、三連休なんだし」 弟の某助が言った。 「全く、生活リズムを崩した生活するなよ」 「おやすみ」 「崩れまくってるな」 栄太はそう言って、朝ごはんを食べながらテレ…

秋に追われる

高校受験が近づいてきた。 自分はレベルの高い高校を目指している。 でも、まだ合格水準には達していない。 焦る。 焦る。 焦っても何も生まれないことは分かってる。 分かってるんだ。 でも焦る。 焦る。 暇な時間も勉強して、 人一倍頑張って、 でも時々、…

全てを捨てて歩けば

僕はある夢に向かって努力した。しかし、いつの日にか、その夢が叶わないって事に気がついた。そしてもう夢を諦めようとしたんだけれど、自分には何もないってことも同時に知って。 今までその夢のことしか考えていなかったことに気がついて。 でも叶わない…

あの青い夢

僕は夢を見ていたのか。 あの夏。 友達と街を歩いた。 笑いながらおしゃべりをしていた。 途中、友達と喧嘩した。 でも結局次の日には仲直りしていた。 花火が上がった。 眩しいくらいだった。 夢のような世界だった。 あの夏。 夢を見ていた。 根拠もないの…

あったか~い

北風が強く吹く夜。 俺は自販機の前に立った。 俺は悩んだ。 どの飲み物を買おうか。 今は冬。 寒い冬。 俺が買うのは「あったか~い」飲み物だ。 しかし、何を買おうか。 缶コーヒーがいいか。 缶コーヒーを飲んで、男らしく。 でも、明日朝早いんだよな。 …

真夜中の惑星

深い深い闇に時々、吸い込まれそうになる。 気温も下がってきた。 太陽が欲しい。 この冷たい星には多くの生物が住んでいた。 この広い広い宇宙の中で、そのような星は非常に珍しく、私は興味を持った。 そこで、この星の人々と交流してみることにした。 こ…