Sleeperのブログ

ネットの奥深くに眠るブログ。。。

ROUND1に行ってきた2021春

公立高校の春というものは良いものだ。なぜかと言うと、公立入試を行うために生徒は休みになるからだ。私の学校も例外ではなく、今日は休みであった。

そんな貴重な平日休み。遊びに行きたくなるのは当然。

ていうわけでROUND1(のスポッチャ)に行った話。

 

最初は女子も誘って楽しもうと企んでいたが、断られに断られて、結局は男子だけで遊ぶことになった。男子と言っても運動神経バツグンのイケメンはおらず、みんな眼鏡にチェック柄のシャツを着ているような、オタクっぽい連中である。

そんな連中とROUND1に入ったら、我々と対照的なウェイウェイ大学生の多さに圧倒されてしまった。大学はもう春休みなのだ。ウェイウェイ大学生を前にして我々は縮こまってしまった。男どもは全員デカいし、マスクも黒いし、髪の毛なんか刈り上げちゃって。女どもは目力が強いし、マスクも黒いし、茶髪なんかにしちゃって。

しかし負けてはいけない。私はウェイウェイ大学生に勝利するためにラウワンに来たのだ。いざ入場、と思ったら学生証が無くて、まず店員に怒られた。負けた。戦う前に負けてしまった。

 

入場した後、我々は屋上のスポッチャ会場に乗り込んだ。

「まずはサッカーをしよう」

悪魔の囁きだった。準備運動も無しに、我々はサッカーを始めたのだ。そして10分でバテてしまった。我々の中に運動部はいない。「もう帰ろうか」という声も聞こえる。入場して10分でこれ程までに体力が消耗するとは思いもよらなかった。サッカーだけに、まさっかーの出来事であった。

一休みした後、バスケをやった。周囲の目のある中で派手に転んだり、「ヘイヘイヘイ!」と声を出したり。周りのウェイウェイ大学生に対してアピールをしていた。「自分たちは負けてないぞ!!」と言わんばかりに。無駄に疲れるだけであった。

 

「疲れた」「今年の体力は尽きました」「休み明けからタクシーで登校します」という声から疲労困憊の様子が窺えたため、ラウンドワンの中で一番疲れないスポーツであろうビリヤードをした。全然関係ないんですけど、ビリヤードって聞くといつもバヤリースオレンジジュースを思い出してしまうんですよね。今の話は忘れてください。

妙にビリヤードに詳しい友人のもとビリヤードに関する指導を受け、実際に試合をしてみた。ここで言っておきたいことは、私には運動神経が無い。悪いのではなく、存在しないのである。こればかりは仕方がない。案の定、ビリヤードに関しても自責点(そんなの無いけど)を積み重ねていった。同じチームだったビリヤードに詳しい友人の顔は、私がプレイをするごとに曇っていった。

 

次に我々は太鼓の達人をすることになった。スポッチャの中にはスポーツ以外にも、アーケードゲームやカラオケがある。私はビリヤードの失態をここで挽回しようと思った。妙にビリヤードに詳しい友人が「myバチ」を貸してくれた。彼が言うには、太鼓の達人は付属のバチよりも市販のバチの方が叩きやすいのだという。ありがたい。選んだ曲は「Pretender」。選んだレベルは当然「おに」。

結果は散々であった。「不可」「不可」「不可」と表示される。流れてくる太鼓の顔が自分を煽ってるように見えてきた。そんなことを考えていたら連打で割れる風船すら割れなかった。myバチを貸してくれた友人の顔は、またしても曇ってきた。結局何度か挑戦したが、ゲージの「魂」がメラメラと燃え上がることは無かった。というか一回もクリアすらしなかった。私は太鼓の凡人でしかなかった。

 

どうやって自分の失態を挽回しようかと考えあぐね、バスケのフリースローのゲームに行きついた。箱の中にリングが設置されてて、時間内にどれだけボールを入れられるか競うゲームだ。ボタンを押してゲームを始める。そのとき、周りの視線を感じた。

「期待されている・・・!」

そして同時に、

「フルパワーを見せつけなくては・・・!」

と思った。私はウェイウェイ大学生を倒すためにラウンドワンに来ているのだ。高校生の本気を見せなくてはならない。

ゲーム開始の合図。

私はボールを掴み、リングに向かって投げる。

ボールはリングの遥か上、箱の上部に強打。

ボールは跳ね返り、自分の体に強打した。

 

自分でも驚きである。ボールをリングに入れるゲームで、投げた本人にボールが当たることなど有り得ないことである。リングに当たって跳ね返っても、ボールは箱の中に納まるようになっているのだから。しかし私は常識を超えた。箱の中にすらボールを投げられなかった。これにはゲームの設計者も「ワオ!」である。

箱の外に出たボールを拾っているとき、ウェイウェイ大学生どころか、中坊にも、小学生にも、未就学児にも負けた気がした。私は「負け」を認めざるを得なかった。

 

悔しさをぶつけるためにカラオケをした。息が切れて喉を絞められているかのような歌声になった。ついでに、アーチェリーもした。一回も的に当たることは無かった。

 

そしてヘトヘトになった我々はバスに乗って帰った。

 

バスの中からは、茜色の夕日が見えた。

 

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こんな一日も悪くないな、と思った。

 

 

ただ、ラウンドワンはこれからも女子とは行かないようにしようと思う。

恥ずかしいから。