皆を笑わせるためにボケをかますことが度々あります。
しかし、そこで一番つまらないのは「面白げな」単語だけで笑わせることなんですよね。そういう笑わせ方は一番カンタンなんですが、テクニックが見られないボケで、ボケ戦闘力は3以下なわけです。例えば小学生が「うんこ!」と言うのがそれです。これを「ボケ貧」と呼びます。「ボケブラリーの貧弱」の略です。
同じように大人でも卑猥な単語だけを言って笑わせるのはつまらなく感じてしまいますね。別に下ネタが嫌いなわけじゃないんですが、汚い言葉を言えば面白いだろうという魂胆が見えた途端、私は菩薩の顔になります。
字面だけで面白い、そんな言葉から私は脱却しようと思います。
例えば。
「ジャムおじさん」
普遍的。皆が分かる。それでいて「ジャム」と「おじさん」のミスマッチ。これは面白い。つまり「ジャムおじさん」で笑わそうとする人間は、ジャムおじさんの恩恵のみで笑いを取ろうとしているわけです。勝手に名前借りて。よく知りもしないのに。ジャムおじの何を知ってるってんだ。
こういう言葉を使ったら「プレバト!」で夏井先生に「才能ナシ」の烙印を押されてしまいます。「ジャムおじさん」は禁句です。同様に「バタ子さん」も禁句です。
「デーモン閣下」
100000歳。白塗り。相撲好き。どこを取っても面白い。というわけでこれもデュエマで言う「プレミアム殿堂入り」です。使っちゃダメです。お前にデーモンの何が分かるんだということです。デーモンの10万年の歴史も知らないのに若造が名前を借りて笑わせようなんて、失礼極まりない。
「IKKOさん」
これもいけない。名前が面白いし立ち振る舞いも面白い、この人をネタにするのは余りに簡単すぎるのです。名前を出せば笑いが起こる。そんな反則人間なんです、IKKOさんは。チョコプラの松尾氏はIKKOさんのモノマネをしていますが、それは「お笑いレギュレーション」において、ギリギリアウトです。残念でした。
「クイックルワイパー」
音だけで笑いを取れてしまうような、ボケポテンシャル(ボケンシャル)の高い単語もあります。そのポイントは「促音」「破裂音」「ラ行」です。その全てを含んだ「クイックルワイパー」は無敵と言えるでしょう。こんな言葉で笑わそうとするやつは総じてクソつまらない人間です。関わりを持ってはいけません。縁を切りましょう。
他にボケンシャルの高い単語として「ルッコラ」も挙げられます。以前私は「ルッコラ雑記」というブログを書いてしまいました。深く反省しています。
・ノブ風
最後に、ボケの幅が急速に狭められていることをお知らせします。理由は千鳥ノブです。ボケ貧から脱却するためには2つの単語を繋げるという策が考えられますが、それをすると今やノブです。「イカ2貫」とか「タキシード猫」とか言い始めたらノブです。また、「なんよ」とか「じゃあ」とか言い出したら、それはノブです。我々はもうノブの支配下に置かれてしまっていると言っても過言ではありません。
さらに言うと、粗品の暗躍によって体言止めのボケすら没個性ボケになりつつあります。ボケの世界は厳しいのであります。
ボケ貧から脱却するには、とにかくボケブラリーを増やすことです。名詞ばかり増やすのではいけません。
体言止めボケの時代は、終わりの日が近づいているのですから。。。