【雑感】ゆめにっきの世界観

考察とか、そういうの抜きで、長々と雰囲気だけを表現します。

 

ゆめにっきの世界は現実から取り残されたような不思議な世界で、どことなく世界から哀愁が漂っている。「ゆめにっき」が人を懐かしい気持ちにさせるのは、現実に確かにあったはずと思わせるような世界だから。見ているはずのないような光景でも、子供のころに見たような感覚を覚える。なぜそのような感覚を覚えるのか。それは、単純な物体、意思を持つか持たないかも不明な物体の集合でゲーム内の世界が形成されているからだ。子どものころは親、兄弟、ぬいぐるみ、それ以外はよく分からない物体。人を人と認識する以前、世界を世界として受け入れている頃を思い出してしまうのである。

広い。

漠然と広い世界に対しては、自分が小さな人間であることを受け入れざるを得ない。世界への畏怖心を持つこと、それが世界の一員になることなのかもしれない。

だからホラーゲームと呼ばれるのだろう。が、これはあくまで現実の一面を切り取ったもの。現実はホラーと隣り合わせであるのかもしれない。

涼しい空間もあれば、温かい空間もある。その温度差にまで敏感になるのは神経を研ぎ澄ませているから。現実だって怖いはずだ。情報に溢れる世の中とは真逆の、自然のみを受け入れる生き方をすることも人間は出来る。それをすることで再び人は世界への恐怖心を抱くことが出来るのだろうが、それをすることで利があるとは限らない。だからこそ、「ゆめにっき」の中でそれを味わい、違う生き方を知ることが出来れば、それに勝ることは無いのではないか。

 

意味が無いこと、意味を見出さないことに一番の意味があるのではないか。